漂泊のなかで。

2016年4月21日

 

4/15、九州からまわっているにほん一周”漂泊のてびき”ツアー。
前日の14日に熊本の地震が起こって、15日の夜にも大分で地震があった。

ちょうど15日の夜は僕も大分に居て、そりゃあもうすごく揺れた。
打ち上げ中に起こった地震。
みんな外に逃げだして、ふと周りを見渡すと電柱まで揺れてた。
いっしょに居た子は涙ぐみ、「もうやだ、家帰りたくない」と。
なだめられて何人かと帰ったあの子はしばらく自宅に帰られなかったらしい。

 

携帯からはけたたましい「地震です」のアラームが一晩じゅう鳴りひびき、いつもは静黙なネットカフェがまるで選挙の時期の団地のよう。
昼も、夜も。

 

テレビをつけるとそのことでもちきり。あちらこちらでチャリティーイベントが行われ、駅の改札をくぐれば募金活動をやっている。

佐賀の改札をくぐったとき、幾名かの学生さんが募金活動をしていて声を大にして協力を呼びけていた。
仕事に夢中なスーツの群れを避け、こころばかりのお金を入れる。
入れるか入れないかのタイミングでありがとうが返ってきた。
去り際、ふと目をやると募金ボックスを抱えた青年はまっすぐ僕だけを見つめてもう一度ありがとうございますと言った。
こんなに強い目で見つめられたことがここのところとんとなかったので少したじろいでしまうほどだった。
あの子に会えてよかった。

 

大きいこと小さいこと関係なく何かつらいことが起こったとき、すぐに誰かが「負けるな」とか「頑張れ」、「気にすんな」とか言う。

 

それは、またあとでいい。

まずはきちんと悲しむこと。

少しの時間でいい、ちゃんと悲しんで。

悲しむ時間を省いてしまうと、こころが宙ぶらりんになってしまう。

消化できなくなる。

 

だから、誰かにつらいことが起こったとき励ますより先に「つらかったね」と言ってあげて。
おなじきもちにはなれない、だって自分ではないもの。
でも、似たきもちにはなれる。

 

抱きしめてあげて。
抱きしめることは自分ではなく、他の人にしかできない。

 

これからも生活はつづく。
よろこび悲しみだけじゃなく、その他も連れて。

 

 

コメント

  1. 黒田 真由美(豆古書店) より:

    しばらく涙がとまりませんでした。
    この言葉達に出会えてよかった。
    ありがとうございます。
    その他も連れて、これからも私を続けていこうと思います。

    • yofukashibiyori より:

      あたたかいコメントありがとうございます。
      はい、いつでもたくさんの感情たちとともに。

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